私にとっては2回目のコンサートに行ってきました。ご本人から送っていただいたチケットを、会社の友人達あるいは両親に手渡しまして、一緒に楽しんできました。座った席は最前列中央で、ここの素晴らしいホールトーンを楽しむよりは、ご本人との対話(音楽の、です)をメインにしました。川村さんの衣装は落ち着いた赤系統の色、そして銀色のシューズが引き立っていました。※詳細は
こちらに、、
曲目は、ウィーンにちなんだ曲を選択されたとのお話で、
1. シューベルト ロンド ロ短調 作品895
2. シマノフスキ 「神話」~三つの詩~ 作品30
3. モーツァルト ソナタ ト長調 K379
4. R.シュトラウス ソナタ 変ホ長調 作品18
以上と、アンコールが何と、6曲もありました。今回のプログラムにある曲目解説は、ピアノの加藤さんが書かれていて、話には聞いていましたが、音楽に関する造詣の深さが改めて良く分かりました。アンコールの曲目は、クライスラーなどのお馴染みの曲がなく、初心者にとってはがっかりだったかもしれませんが、いずれも心に残る選曲で良かったと思います(全ての曲名が分かったらここに追記するつもりです)。
今回の演奏会の第一印象は、このデュオがいよいよ目標を定めて動き出したような感じを持ちました。川村さんの演奏はますます磨きがかかり、キレの鋭さが一段と冴えてきたように思います。天板を開け放ったピアノの音量に全く負けない、あのダイナミックさもしっかり残っています。友人が一番うしろの席で聴いたとの事ですが、ホールの残響が2秒はあると言う話で、バイオリンの音も充分に響いていたそうです。最前列でも、結構なトーンが楽しめました。
もう一人の友人が、「すごい・・・あのピアノは・・・、良く歌っている」と話してくれましたが、私も今回改めて加藤さんの実力を再認識しました。デュオと言う言葉を最も感じたのは、やはりモーツァルトでした。二楽章からなるこの曲の変奏曲は、本当に楽しめました。加藤さんのソロも良かったです。おどけた感じで川村さんの方にたびたびサインを送っているのですが、できれば配置は直接互いの顔が見えるような設定の方が良かったかもしれません。もちろん音だけで充分な会話が行われていると思うのですが・・・。
休憩時間に仲間と一服していたら、すぐ横に前回のリリアで司会をされていた長谷川さんがいました。失礼とは思いながら、「長谷川先生でしょうか、リリアでは楽しいお話をありがとうございました」と声をかけたところ、キョトンとされていましたが、それはそうですね、自己紹介もなしで話しかけられたのですから・・・。でも、ここまで聴きにきていただいて、川村さんも幸せだと思いました。
さあ、次回のデュオはいつになるのでしょうか。このお二人の実力が広く認められるまでを、見つづけていきたいと思います。そうなれば、たった\1,000でこんなすごい演奏を聴けるような事がなくなるかもしれませんが、それはそれで嬉しいことだと思います。