思いがけず入手できたチケットを手にして、横浜の県立音楽堂に家内と行ってきました。このホールは前回のアーヨ公演に続く2回目の訪問になります。
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の名前は以前から知っていましたが、演奏を聴くのは初めてです。岩城宏之さんの指導の下に、今やワールドワイドな活躍を展開している室内オーケストラですが、今回はマイケル・ダウスさんの指揮とVn演奏で、ウィーンのワルツを楽しみました。
共演したメラニー・ホリディさんは、数年前に「こうもり」のアデーレ役で出演したのを観たことがあります。アメリカ出身ですが、ウィーンのフォルクス・オパーでの活躍は、「オペレッタの歌姫」とも呼ばれる美貌と実力の持ち主です。ミュージカルの分野まで幅広い才能を披露しているとの話でした。
まず、このホールの音の良さに改めてビックリしました。決して大編成のオケでもないのに、音量が凄いのです。席はほぼ中央のやや後ろよりでしたが、最高の音で聴けたと思います。オケもさすがプロ、大変に洗練されています。司会兼バイオリニストの団員の方(日本人ではない)が、合間に楽しいお話をしてくれます。ホリデイさんへのインタビューも、とても楽しめました。
今回の最大の感想は、メラニー・ホリデイさんの徹底したサービス精神に驚いた事、音を聴く以外の楽しみも含めて、ニューイヤーコンサートの楽しさを満喫できたことにあると思いました。一曲置きにホリディさんの歌が入るプログラムは、とても贅沢なものと感じるくらいでした。シュトラウスに限らず、レハール、カールマンまで登場します。特にチャールダーシュの「ハイア、ハイア・・」では、華麗な踊りもそのままに、スカートを捲り上げての熱演振り、恐れ入りました。とても感動しました。
終演後はロビーでサイン会もありました。カメラを向けると、こちらを向いてポーズを取ってくれました。美しい姿をぜひ見てください。