本日は、職場の先輩から会員券をお世話いただき、サントリーホールに行きました。曲目はベートーベン「プロメテウスの創造物」序曲、同「ピアノ協奏曲第3番」、ワーグナー「神々の黄昏」抜粋でした。座席は P席最前列中央、指揮のアルブレヒトさんと何度も視線が合ってしまう、刺激的なところでした。TVカメラが8-9台入っていまして、読売TVの放送が予定されているようです(もしかしたら映るかも??)。サントリーホールには珍しいほどの多数のマイクが配置されていました。
独奏の中村紘子さんの演奏は、本当に久しぶりに聴きました。とてもオーソドックスでダイナミックな演奏でした。この席では弦があまり良くは聞こえませんが、チェロとピアノの掛け合いが印象的でした。目の前がティンパニーで、ベートーベンはまだ良かったのですが、ワーグナーの時はシンバル、トライアングル、チューバ、ホルンと持ち替えの何と言うのでしょう、あの管楽器、そして特大のトロンボーンなどの音の嵐が凄かったです。パート譜が良く見えまして、 68とか73などの練習番号などがギッシリ書き込まれた譜面もバッチリ目に入りました。
ピアノの音も、そのほとんどが残響音ですが、このような席で聴くのは大変面白いです。しかし、緑川さんのソプラノは、さすがにキツイものがありました。やはり P席で佐藤しのぶさんのソプラノ+オケを聞いたことがあるのですが、それよりは緑川さんの方が、力強い声だったように思います。緑川さんのブリュンヒルデは最高ですね、昨年の東京文化会館を思い出しました。
独身時代に通っていたN響定期のことを懐かしく思い出しました。私も読響に入りたくなりました。ゲルギエフ+PMFの席は、やはり指揮者の顔を直に見ながらでしたし、高いお金を払って正面で聴くこともないな、と思います。むしろ「生」でしか体験できないような演奏が、このような席にはあると思いました。