
森麻季さんのコンサートにやっと行くことができました。前回と同じ井上指揮のオケで、ヘンデルから2曲(独唱)、井上オリジナル曲、そしてグノーの聖チェチーリア荘厳ミサ曲と言うプログラムでした。独唱は森 麻季(ソプラノ)、鈴木 准(テノール)、久保田真澄(バス)の面々です。
彼女の出演するTV放映は、そのほとんどをチェックしていますが、最近はバラエティ番組にも登場するくらいの「売れっ子」になりつつあるようです。最初にその放映に接したのは、NHKの「阪神大震災メモリアルコンサート」のモツレクでした。美貌と人懐っこい性格もさることながら、その声に魅了されてしまいます。特にオペラのみならず、宗教曲にもその澄み切った歌声を聞かせてもらえるのは、他の日本人のソプラノでは考えられないほどの歌い手だと思います。
本日の公演で最初の演目はヘンデルの歌曲でしたが、2曲目の「リナルドより涙の流れるままに」、これを聴きたかったのです。ホールはとても音響の良いところですが、最安席だったせいか、やや声が小さく聞こえました。しかし顔を挙げて歌いだすと、あの体形から想像がつかないくらいの美しい声が響き渡りました。
荘厳ミサ曲では、目の前にマラソン選手が使うような容器に入れた水をおいての熱演でした。やはりエネルギーを結構つかうのでしょうね、微笑ましく思いました。共演したテノールの鈴木さん、これがまた素晴らしい美声でした。やはり宗教曲にピッタリの声と言う感じですが、椿姫のアルフレードでも充分こなせそうです。やぁー、なんと贅沢と言うか、森さんとは別の演奏会で聞きたかったようにも思う歌手でした。生の演奏会ではこのような刺激があり、やめられないですね。
森さんの今年の予定は目白押しのようです。何と言っても年末のソフィア歌劇場でしょうか。チケットが入手できるように頑張りたいです。TV放映も今週のマーラー4番など、しっかりチェックして行きたいと思います。