
友人に誘われての第66回定期演奏会、どんな音響なのかも楽しみにしていました。
曲目はベートーベンの皇帝(Pf.ペーター・レーゼル)、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」、そしてモーツァルト交響曲40番ト短調の3曲でした。このホールで皇帝くらいの規模の曲はどうなんだろうか、また私としては、スコアを持っているくらい思い入れのある曲としても楽しみでした。
ホールの造りは素晴らしく、また大変に美しいものでした。天井が高く、ヨーロッパ的な響きが期待できる、数少ないホールかもしれません。しかし最も感動した曲は、2曲目のシベリウスでした。

CDやTV放送では味わうことのできない場に、すっかり浸りきったような感じでした。
イングリッシュ・ホルンを担当したのが、N響オーボエ奏者の池田昭子さん、そしてチェロの河野さんも良かった、、、また大太鼓とティンパニーがホール一杯に響いて、音楽に浸るってこうなんだ、と改めて思いました。
新しいホールと音響に接するたび、我が家のオーディオにも手を入れる事を続けてきましたが、今回はサラウンドの効果をもう一度見直そうかと言う気持ちになりました。このホールでの、比較的小さな音の響きと浮き上がり感は、格別のものがあるように思います。大いに刺激を受けた一日でした。