
5/28の公演を観てきました。ここドレスデンで初演された「タンホイザー」を、この地で見たいと思っていた夢が実現しました。

チケットはとうに売り切れでしたので、当日券を狙ったのですが、それも購入できず・・・。開演直前に並んで、何とか立見席を入手できました。9ユーロでした。配役には馴染みの方がいなかったのですが、それは素晴らしい演奏でした。

5F最後列の後ろで見ることになりましたが、壁際には椅子が置かれているので、疲れたときは座って聞くこともできます。しかし、この長時間のオペラに熱中してしまい、疲れもどこかへ飛んでゆくような時間を過ごすことができました。

とにかく歌手の声量がすごい事、もちろんマイクなしです。オケの響きは大変美しく、ホール一杯に響き渡ります。特にタンホイザーならではの、美しいメロディーに溢れた合唱の部分は、最高に感激しました。タイトルロールのタンホイザー役は、どこかルネ・コロと共通する歌い方を感じる部分がありました。

演出はどちらかと言えば近代的なものですが、大きな十字架を模った剣を各人が手にしていて、それに意味を持たせてあるように見えました。ラストシーンでのヴェーヌスが、エリザベートの末期を寄り添うようにして看取るシーンも、新鮮な演出に感じ、印象的でした。
配役はHPによれば、下記の通りですが、プログラムが無くて自信なしです。
Tannhäuser; Jon Fredric West, Venus; Gabriele Schnaut


Elisabeth; Anne Schwanewilms, Wolfram; Markus Butter


Landgraf Hermann von Thüringen;
Reinhard Dorn
以上、現地からのレポートでした。