
週末はバーデン・バーデン音楽祭の「ローエングリン」が放映されましたが、それに先立ってCS放送では標記の番組があり、なかなか楽しめる内容でした。

この建物はワーグナーがパリを追われるようにして、ドイツに戻ってきたころから暖めていたようでしたが、ルートヴッイッヒ2世の援助を受けながら、(ワーグナー作品公演に)理想的なオペラ劇場として建てられました。

しかし、ワーグナー亡き後は妻のコジマが取り仕切り、単なる記念物と言われないような活動を続けてきましたが、さすがに新風を吹き込まざるを得ない状況になって行きました。[孫ヴォルフガング登場とその貢献度大]

客席からオケが見えない構造を持つのは有名ですが、これは演奏家にとっても極めて気が楽なもののようです。普段着で演奏することもできますから・・・、もちろん観客はオペラに没頭できるわけです。

座席はシンプルで、この写真が紹介されていましたが、現在も同じ椅子が使われているかどうかは分かりませんでした。何しろチケットを取るのは至難の業ですから、私もそれを確認することなしに終わりそうな感じがします。音響は素晴らしいようなのですが・・・

この100年の間に指揮台に立った方は数え切れないくらい、それも超有名な指揮者ばかりですが、このホルスト・シュタインはN響の名誉指揮者も務め、私をワーグナーの音楽へと興味を向かせてくれた方でした。

このパルジファルでは、左にヴァイクル、中央にコロが立っていますが、やぁー、何時の日かこのような舞台を拝みたいものですね。
※字幕はつくのでしょうか? スカラ座が禁断を破ったことでもあるし。