CDトランスポート(ナカミチ 1000mb)が不調になりまして、ローエンドですがCEC製品を購入しました。
お値段で比較すると1/10にも満たないものですが、何とか使えるのではないかと思っています。トランスポート部分の音は厳密には比較していません(ガッカリするだけなので・・・)。しかし、ちょうど良い機会なので、DAC部分を聴き比べてみました。自作のDACの方が柔らかで高音まで伸びているように思いました。相手は8倍オーバーサンプリングの24bit、自作品は18bit、チップは同じバーブラウン製です。
ところがCECは定位がとても良いのです。そうか、我が家のオーディオの定位性を指摘されたとき、DVDプレーヤはまあまあだったな、と気がつきました。早速DACの改造にとりかかりました。本当はチップ周辺のコンデンサに手を加えたいのですが、今回は電流増幅部(SATRI)のみとしました。
パスコンとしてマイラーらしき6000pFのコンデンサが使われていたのを、スチロールに交換しました。もう一つ、カップリングのOSコンをタンタルに換えました。結果はかなり良好です。完全ではありませんが、ほぼ満足できるレベルです。その代わりに、音の色艶が減少しました。今回の収穫としては、高度な電子回路を搭載する部分は、それなりの確かな測定器、あるいは良い耳で評価する必要があるなと感じたことでした。