
最終日のマリインスキー公演を見に行きました。心待ちにしていた「ロパートキナ」、想像以上の演技を目のあたりにして、これ以上の「白鳥」はもう観れないかもしれないなどと、感慨にふけっています。
この写真は前回同様にジャパンアーツのHPから拝借したものですが、ロパートキナの映像はなかなか手に入らないらしく、会場では彼女のDVDだけが売り切れでした。

共演のゼレンスキー、すっかり貫禄がでてきたように感じますが、だいぶ前に新国立でザハロワと共演した、ラ・バヤデールの連続ジャンプとは違った趣が感じられました。
さてロパートキナですが、オディールよりもオデットの演技に魅力を感じてしまいます。


トゥシューズを立てて、横にスライドしながら小刻みに移動する動作で、その膝が前後に細かく揺れる時の絶妙のバランスは、他のプリマでは絶対に表現できない味わいを持っていると思います。今回の公演でも何度かそのようなシーンを見るたびに、その意を強く持ちました。

舞台の作りつけは、ちょっと見マリインスキー風の背景を使っているようでしたし、演奏もそこそこの音が出ていましたが、やはり本場とは大違い・・・休憩時間に隣席の女性と、ヒドイ演奏だねと意見が一致してしまいました。
終演は9:45分ころでしょうか、時間がアッと言う間に過ぎたような気がしますが、ロパートキナの演技を目の当たりに出来た、同じ時間を過ごせた、またどこかで観れるのだろうか・・・そんな感慨深い一日を経験できたことに大満足。これからの彼女の活躍を陰ながら応援していきたい気持ちで一杯です。