昨日のNHK番組「トップ・ランナー」に登場しました。来年早々のヴィーン国立、3月のドレスデンデビューに期待のかかる歌手として、めずらしくクラシックから選ばれたようでした。
彼女の演奏は何度かの
放映、そしてコンサート[
トリフォニーホールと
オペラシティ]で接する機会がありました。その美しい容姿だけではない、日本人歌手にない澄み切った声と演技に、大変興味を感じている方です。
今回の番組で特に感じたのは、芸大大学院を卒業した後の苦労したエピソードがたくさん紹介されたことでした。小さいときにお父さんを亡くされて、ピアノ一筋だった彼女が声楽に転向し、一大決心のもとミラノに留学したころのお話は、ご本人の口から初めて耳にした貴重な物語で、とても感動しました。
イタリアの学校が求めるスタイルとご自分の声との間の葛藤、そしてドミンゴに認められた後の踏ん切り、聴いてくれる方の心に響く歌を目指していると言うところは、涙を浮かべての真に迫ったお話でした。
今まで注目してきた以上に、その活躍が期待される素晴らしい方と思いました。またその実演に、ぜひ接していきたいと思います。