
新国立の最終日に友人と行きました。プティ演出の代表作を、パリオペラ座そのままの舞台と衣装で楽しみました。

前回は「ゆうポート」のガラだったので、ほんの10+10分くらいの演目だけでしたが、今回はタップリと彼女の演技を楽しむ時間を過ごしました。フェビュスを演じたシリル・ピエールは前回よりも若く、はつらつと見えました。

エスメラルダ役のルシア・ラカッラは、ピエールと公私とも10年以上の関係にあることは良く知られていますが、彼女の卓越した感性、技術、しなやかな体を生かすための裏方としての彼以上に、良い雰囲気を醸し出していたように思いました。
しかし、前回のガラに比べて「大ワザ」が少なかったのはやや不満。ラカッラの凄さをもっともっと体験したいような気持ちにもなりました。

菊地 研も、プティ演出のバレエに良く登場するようですが、今回のフロロ役は「凄味」がありました。

そしてカジモドを演じたリエンツ・チャン、少し大柄に見えましたが、あの難しい役柄を見事にこなしていたように思います。
今回の新国立公演でうれしかったのは、その音楽の素晴らしさを「生」で感じることができたことです。打楽器中心の迫力ある音が、ホール一杯に鳴り響き、また良く聞くと美しいメロディーが融合されている、そんな至福の一時を過ごすことができたのも、大きな収穫でした。

[演出・振付] ローラン・プティ
[原 作] ヴィクトル・ユゴー
[音 楽] モーリス・ジャール
[美 術] ルネ・アリオ
[衣 裳] イヴ・サン=ローラン
[振付指導] ルイジ・ボニーノ
[照明監督] ジャン=ミッシェル・デジレ
[指 揮] デヴィッド・ガルフォース
[管弦楽] 東京ニューシティ管弦楽団