
町田のアート・スペース・オーに行きました。ここは私も何度か足を運んだ、サロン・コンサートを提供していただける貴重な空間です。オーナーの実力でしょうか、過去の演奏家にはアルゲリッチ、マイスキー他、超有名なアーティストの顔ぶれが並びます。
コルネリア・ヘルマンがここで演奏したのは2回目で、前回は何と10年前のことになるとオーナーが仰っていました。有望な若手の発掘と言う意味でも、ここで取り上げるアーティストは素晴らしい方が出演しています。最近ではヴァイオリンのセルゲイ・ハチャトリアンなどが挙げられると思います。客席は50~100程度、本日は満席でした。演奏者から2-3mの距離で演奏を楽しめるところです。

彼女の演奏はN響定演あるいは紀尾井ホールのリサイタルが放映されましたし、一週間前には読響との共演もあったようです。今回の曲目はモーツァルト、ブラームス、シューマンから選曲されていて、アンコール以外は馴染みの無いものが多かったのですが、今までの「端正なモーツァルト」と言う印象を払拭させるようなものを感じました。かよわに見える指からあのようなダイナミックな音が出てくるとは予想しませんでした。

今回の曲目は2枚目のCDから選ばれているせいもあると思いますが、技術的にもしっかりとした裏付けの元にあり、安心して楽しめるものでした。彼女が9歳のときに青少年コンクールで優勝し脚光を浴びたにも拘わらず、チェリストのお父さんの考えにより、その後は演奏会などに振り回されること無く、約10年間の研鑚に励んだ経験がそうさせているものと思われます。
写真の1枚目はデビュー版CDにサインをしてもらったもの、2-3枚目はその光景です。パンフレットからの印象よりも、彼女は長身で外人っぽく見えますが、大変気さくで日常会話なら日本語も上手です。来年の4-5月ころに日本での仕事がまとめて予定されているそうなので、またじっくりとその演奏を楽しむチャンスがありそうです。