
五反田ゆうポートの公演(2/28)を観に行きました。お目当てはもちろんラカッラです。彼女がシリル・ピエールと共に踊った演目は、「アゴン」とこの「ロメ&ジュリ」でした。今まで映像で見たいくつかの演目は、「ボレロ」などの近代ものが多かったので、本日はとても新鮮な気持ちで楽しめました。
しかし彼女の演技は本当に素晴らしい!!!。技術や経験を遥かに通り越したような感性溢れるものを、生まれながらに持っているように思います。「アゴン」で流れる曲はシェーンブルグでしょうか、持ち味のしなやかさが存分に表現されていました。まさにプティの振付けで観てきたイメージそのままを楽しむことができました。一方のジュリエットは、表情と言い動作のひとつひとつが実に可愛らしくて、美しい。それでいて、想像を越えるほどのアクロバット性も兼ね備えている、、、そうか・・このような演目もぜひたくさん見たいなと思いました。

今回の公演で予定されていたルンキナ、ゴメスが来れなくなり、代役の人も怪我をしたとか・・・そんな状況でもみなさんに楽しんでもらえるようなプログラムを組みました、とマラーホフがコメントを書いていました。彼のサービス精神は本当に見習うべきものと思います。一人で踊った演目がラストのほうでありましたが、ヴェネツィア産かなとも思わせるカーニバル風の面をつけて、ヘンデルの美しい曲に合わせた踊りもなかなか良かったです。
ここのホールはさすがにPAも手馴れたもので、よくまとまった音が出ていました(文化会館よりよっぽどマシ)。しかし、弦楽器が金属的な音になったり、低音部がボンつくなど、音楽も楽しみたい方にとってはやはり「何とかしてくれ」と言いたくなる感じもしましたね。