予定曲目
デュティユー:ソナチネ
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.41
ベートーヴェン:ソナタ ト長調(原曲:Vnソナタ第8番 ト長調 Op.30-3)
R.シュトラウス:ソナタ 変ホ長調(原曲:Vnソナタ 変ホ長調 Op.18)
世界最高峰の演奏を聴いてきました。パユの姿は6月のヴァルトビューネ放映で見たばっかりでしたが、1993年以来ベルリン・フィルの首席を務めている逸才です。入団当時は髪の毛をブロンズに染めて、まるでデビッド・マッカラムの風貌でしたが、いまは大ベテランになりました。樫本大進と仲良くしている映像も何度か見たりしましたね。
今回初めて目の当たり(前から2列目の席)にしてその凄さに驚きました。なめらかな部分はどこまでも美しく、また早いパッセージは息を呑むほどの見事さです。ル・サージュとの息もピッタリ!
この会場のシュタインウェイは独特の響きがあり、以前にも小曽根真さんが弾いたピアノと思われますが、ズシーンとした音も柔らかな音色のどちらも美しかったです。終始にこやかな顔で演奏するル・サージュにとても好感を持ちました。
エマニュエル・パユ(フルート)
ジュネーヴ生まれ。パリ国立高等音楽院でM.デボスト、A.マリオン、C.ラルデ、P-Y.アルトーに師事、同音楽院卒業後はバーゼルのA.ニコレの下で研鑽を積んだ。神戸国際コンクール第1位、ジュネーヴ国際コンクール第1位などを受賞。1993年ベルリン・フィルの首席奏者に就任。ソリストとしてベルリン・フィル、バイエルン放送響、ロンドン響、フランス国立管などと共演。ワーナーと専属契約を結び、多くのCDをリリース。
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
南仏のエクサン・プロヴァンスに生まれる。パリ国立高等音楽院を17歳で卒業。1985年ポルト国際および89年ロベルト・シューマン国際第1位、90年リーズ国際第3位などのコンクール受賞歴を持つ。ソリストとしてリサイタルやオーケストラとの共演を行うほか、優れた室内楽奏者としても知られ、92年よりメイエ(クラリネット)、パユ(フルート)等と共にサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭を主宰。フライブルク音楽大学教授。