長谷川洋行さん主催のコンサートに出かけました。海老名市民文化会館の小ホールです。
本場の歌手による本物の音楽を聴いてもらいたいと、17年前から活動している長谷川さんは、79歳とは思えない精力的な方でした。
スロバキアから3名、ウィーンから2名、チェコから1名を招聘したコンサート、いずれの方もまさに本場もの、、大手の興行では味わえないほどの濃い内容でした。
ソプラノのクラウデアさんがリーダー格、今回のカルメンを歌いました。声量・歌唱力共に抜群の方で、大ホールを飽和させると思うくらいの実力派です。長谷川さんとの付き合いも長く、以前は長崎でのコンサートも企画したと言うお話でした。
テノールのバビヤクさんはホセを歌いましたが、なかなかの男前です。昨年はバリトンのお兄さんとソプラノの妹さんら3人の来日コンサートを開いたそうです。特に第2部のカタリ・カタリは圧巻!!素晴らしい声の持ち主。どちらかと言うとヨナス・カウフマンに似た、力強いテノールです。
バリトンのスタラフレガーさんは、少しおちゃめな演技もありましたが、しびれるような渋い歌声で、エスカミリオを演じました。進行役のルマーネクさんは、達者な日本語を操る方で、酒場の主人も演じるなどの活躍ぶり。出身のブルノでは、日本芸能(能楽)などを教えているそうです。
海外歌手によるコンサートは、どうしても著名な方の名前でチケットを購入しがちになりますが、長谷川さんお薦めのコンサートに接するチャンスを得たことは、またとない幸運に恵まれた気持ちで一杯になった一日でした。