マーラー交響曲 第10番 嬰ヘ長調 より「アダージョ」
ベルク ヴァイオリン協奏曲
モーツァルト交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
ヴァイオリン:竹澤 恭子
指揮:下野 竜也
下野さんのCITYフィルは2度目ですが、実に素晴らしい演奏でした。団員の心をしっかりと掴まえているようにも見えます。今回のオケ配列は両翼型だったのと、珍しくコントラバスが後方中央でした。※ウィーンフィルのニューイヤーコンサートみたい・・・
下野さんが左手と右手を交互にあげて、オケをコントロールして行きます。また、Vlaと2nd Vnが隣り合っているので、ビオラが通奏低音側についてるか、Vn側についているかが手に取るように分かって面白かったです。
ウィーンにちなんだ選曲は良くあるパターンかもしれませんが、今回の演奏順はなかなか親しみのもてるものでした。マーラーの絶筆作品を生で聴くのは初めてでしたし、それまでの交響曲を連想させないような新しい旋律を、その晩年にも書いていたこと驚きました。アルマ夫人が13年間暖めていた曲だそうです。
竹澤さんの演奏は、N響で何度か聴いていましたが、押しの強さと腕っぷしを大いに楽しみました。同じベルクの「ルル」を思い出させる感じもありましたが、意外にメロディアスな曲でした。だいぶ前にシャハムの映像を見たような気がします。
ラストのジュピターを聴いて、すっかり気分よく帰宅したところです。