曲目
クラウス シンフォニア・ダ・キエザ ニ長調 VB146
モーツァルト 交響曲 第25番 ト短調 K.183
マーラー 交響曲 第4番 ト長調 ソプラノ:森 麻季
指揮:鈴木 雅明
鈴木雅明さんの指揮と音楽性は本当に素晴らしいと思いました。1年半前のマーラー5番は仕事の都合で行けなかったので、CITYフィルを振る姿は初めてでした。音の細部にわたって、的確な指示をしている感覚が直に伝わってくる演奏でした。
モーツァルトと同年代のクラウスを取り上げ、それらの曲を振ったであろうマーラーの交響曲を組み合わせたプログラムでした。森麻季さんの生は本当に久しぶりでした。ここオペラシティコンサートホールで聴いたヘンデルを思い出しました。そのころよりも一段と声が力強く、良く響くことにビックリしました。お子さんもだいぶ大きくなってきたはずですが、ご本人はさらに若返ったような、みずみずしいお姿でした。
マーラーの4番は大好きな曲ですが、こうやって生で接すると、様々な発見がありました。コンマス一人で演奏するピッチカートの場面、ミストレスのソロなどもありました。オケの配置は左側にチェロとコントラバスを持ってきた、古典型になっていたこともあり、各パートの掛け合いも大変おもしろかったです。良い演奏会に接して、ホカッとした気持ちになった一日でした。