
W.A.モーツァルト 交響曲 第31番 ニ長調 K.297 「パリ」
W.A.モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
J.ハイドン 交響曲 第102番 変ロ長調 Hob.I:102
指揮:広上 淳一、 フルート:高木 綾子、 ハープ:吉野 直子
高木さんのフルートに、いたく感動してしまいました(CD買わなくちゃ!)。評判通りの卓越した技能、音楽性、そして美貌。美しい音色と力強さが、音楽をグングン引っ張って行く感じです。アンコールのイベールはまさにその逸品。曲の合間にもフルートを口から離さず、右手だけで支える姿がまた絵になってしまう。美しい唇を維持するのも大変だろうなと、いらぬ心配をしてしまいます。
吉野さんの演奏に接するのは、15年ぶりくらいでしょうか、、小田原市民会館でのW.シュルツとの演奏会以来かもしれません。当時は20代前半だったんだろうな、、、。国際的なハープの第一人者の貫禄は充分に、、共演者も安心して演奏できるのでしょう。
広上さんの指揮ぶりは初めての経験でしたが、宮本さん同様、見ていてとても疲れました。コンマスの戸澤さんとそっくりな風貌、そしてオーバーな仕草、もっと真剣に音楽してくれ!みたいな気持ちでいましたが、ハイドンの交響曲を目をつぶって聞いていると、そこには素晴らしい世界の創造がありました。そうか、、ハイドンの本当の良さを追求したんだなと納得。音が美しく、張りのある、飽きさせない好演でした。
今回のハイドンは102番、旅行中に英国で聴いたのは104番(ラスト)、いずれもロンドンシリーズと言われて、ベートーベンの1番の原型になった交響曲だそうです。良い演奏会でした。
終演後にサイン会があるようでしたが、後ろ髪惹かれる想いでオペラシティを後にしました。