昨日のAチクルスを聴きに行って来ました。サヴァリッシュが健康上の理由で来日できなくなり、どうしようかと思ったのですが、なかなか楽しめる演奏会でした。
昨年の同時期に開催されたサヴァリッシュの
ベートーベン7番とブラームス1番は、歴史に残る名演として「音楽の友」などにも取り上げられたのを思い出します。今回の指揮者は元に戻ってのマティアス・バーメルト、そしてソリストはミュンヘン出身のヴィヴィアン・ハーグナー(写真)で、チャイコのVnConとブラームスの2番が演奏されました。
ドイツ人のチャイコはどうだろうかと興味がありましたが、落ち着いた演奏としっかりした解釈に基づいた名演だったように思います。どちらかと言うと、諏訪内晶子風の繊細さや、サラ・チャン風のリズム感・テクニックに憧れてしまうのですが、シェリングやオイストラフの演奏も好きなので、それぞれの良い演奏を楽しむのも良いなと思いました。
私がクラシックを聞き始めた学生時代、最初に親しんだVnConがこの曲だったものですから、三大Vn協奏曲に入っていないのが今でも不思議な感じをもつくらいです。次に聞いたのがシベリウス、ラロのスペイン交響曲あたりでしょうか。チャイコフスキーがこれを作曲するにあたっては、ラロの曲に刺激を受けたのがきっかけだったとか・・・、初演は惨憺たるものであったと言う有名なエピソードがありますね。
ブラームスの2番も良い演奏でした。サヴァリッシュが振るよりもやや明るく派手な演奏になったようにも思います。ブラームスの交響曲の中でも地味な曲かもしれないので、これくらい頑張って演奏したほうが新鮮味もあり、とても良かったように思いました。
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※このブログで、今後は演奏会の感想を書くことにしまして「コンサート」カテゴリを作りました。以前のコンサート記録は「
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