
宮本さんの音楽監督就任公演に駆けつけたソリストは、小山実稚恵さんでした。本日の曲目は、
ワーグナー / 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
モーツァルト / ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
ブラームス / 交響曲 第2番 ニ長調 作品73
指揮:宮本文昭、ピアノ:小山実稚恵
監督就任を祝うにふさわしいオープニングはワーグナー、一転して心を洗われるようなモーツァルトを小山さんが演奏してくれました。私が最も好きなモーツァルトのPf協奏曲です。小山さんが得意とするショパンやリストとは違った曲目の選定でしたが、さすがにトップクラスのピアニストの演奏には、心が動かされました。なんと繊細で完成されたモーツァルトなのだろう、、ワーグナーの華やかなオープニングから、モーツァルトの悲惨な生涯に想いが移って来ました。そしてアンコールのトロイメライ。トロけるような選曲の素晴らしさにもウットリと、、、、宮本さんにせがまれてのアンコールにも見えましたけど(^^

宮本さんの指揮ぶりは観客へのサービス精神に溢れ、ダイナミックで繊細です。音楽は楽しまなくっちゃ!と言わんばかりの演奏でした。ただ、じっと見てると目がクラクラするので、ひたすら音を楽しむことにしましたが、、、(^^
会場入り口には、著名人や企業からの多数の花輪が飾られていました。帰りがけに花束を貰えたそうなのですが、来賓でもないので素通りしてしまいました。

さて、本日ショックだったことがありました。3/31付けで退団した鷹栖美恵子さんです。彼女は高校生時代からコンクールで上位入賞を果たし、東京音大在学中の2008年に、打管楽器コンクールで優勝したとか、、CITYフィル在籍は1年ちょっとでしたが、その美しい音色と音楽性にはシビレました。師弟の関係でもある宮本さん就任と同じ時期(4月から)に都響へ移ったとか、、とても残念です。