
今回の曲目
チャイコフスキー / 交響曲 第2番 ハ短調 作品17「小ロシア」
チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
チャイコフスキー / 祝典序曲「1812年」 作品49(合唱付き)

指揮:飯守泰次郎
ヴァイオリン:渡辺玲子
合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)
とにかく渡辺玲子さんの演奏が凄かったです。最初の音が出た瞬間から釘付けになりました。いつもより多めの聴衆の皆さん、全員がそうだったと思います。ガルネリの力強い音色もさることながら、卓越した演奏とその技術、感性には改めて感動しました。
※人間国宝にしたいくらい!
第1楽章はオケを引っ張りまわすほどのダイナミックさ、しかし飯守さんがしっかりと手綱を握ってコントロールします。第2楽章は弱音器つけての音色ですが、それがまた美しい!
渡辺さんの演奏に生で接するのは、みなとみらい小ホールの杮落とし以来と思うのですが、こんな凄い演奏を生で聴けるなんて、最高の贅沢を感じたひと時でした。第3楽章に入ってからは、まだ終わらないでほしいと願う気持ちで一杯でした。音は正確だし、力がある、またテンポの揺さぶりも結構ある、、聴く人の心に染みる演奏です。
アンコールの「魔王」をテーマにした独奏曲も、まるで人間が歌ったり話したりしているようでした。こんな高度で困難な技術を要する演奏、初めて聴きました。会員になってこの1年間、最高の演奏会で幕締めになりましたが、また来月からは少し良い席に移ります。4月からのプログラムは、これまでになく人気の演奏家も目白押し・・楽しみです。