前々回だったか、ドイツ・レクイエム以来の飯守さん指揮による定演でした。チャイコフスキーの交響曲全曲演奏シリーズ、第3回目とのこと。本日の演奏を録音して、CD化するとのアナウンスもありました。そのせいもあったのか、団員のパワーを大いに感じた演奏会になりました。
曲目はチャイコフスキーの
交響曲 第1番 ト短調 作品13 「冬の日の幻想」
交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
開演前のプレトークは、飯守さんの弾き語りで各楽章の解説を聞きました。特に「冬の日の幻想」で多用されている半音階の技法、そしてグリンカを連想させるようなロシア的メロディのところに興味が惹かれました。
家ではあまり聞かないこの曲がとても新鮮に感じました。本日の1番フルート奏者はまた前回と別の方だったように思いますが、オーボエはもちろん鷹栖 美恵子さん、その音色の美しさと音楽性に改めて感嘆しました。
「悲愴」もやはり生ならではの感動がありますね。あまりにも有名な曲なので、聞き手としてもあれこれ注文を付けたくなるものですが、ダイナミック且つ、きびきびした演奏でした。1つだけ難を言わせてもらうならば、ff時の弦セクションの音程でしょうか。管楽器に合わせた微妙な調整を行なってほしかったです。1Hz変化させるだけでも曲のニュアンス変わりますよね!
終演が21:05になったので、そそくさと会場をあとにしましたが、盛大な拍手をもっともっと送りたいくらいでした。