添付した画像は、1996年来日のフェニーチェ歌劇場(メータ指揮)です。確かダブルキャストだったと思うのですが、もう一方の歌手が思い出せません。
ルチアはこれ以外にもいくつかの録画を持っていたのですが、VTRの時代だったのと、これ以外の映像を見る気がしなくて消してしまいました。その後の収録としては、話題の美人歌手であるボンフアデリが手持ちにあります。
ちょうどネトレプコとロストのCDが手元にあるものですから、「狂乱の場」を聞き比べしてみました。私はやはりグルベローバに感動します。歌の流れに揺ぎ無い「筋」のようなものを感じます。派手でも地味でもなく、これがルチアだ、と言う納得感が感じられます。
ボンファデリは歌がうまいです。狂乱状態の演技も抜群でした。あの若さで大したものと思います。ブルゾンなどとの共演で力をつけてきているのでしょう。ネトレプコも聴かせるものを持っています。アバドとの共演で使われているグラスハーモニカが何とも言えない雰囲気を構成しています。狂乱の場に相応しい楽器だと思います。ロストは明るめの声ですが、思わず抱きしめたくなるような歌いっぷりで、魅力がありました。どれを取っても素晴らしいと思います。
でも、やはりグルベローバかな・・・・。声で演技する技は抜群のような気がしました。