ロストのリリックなソプラノには、私の友人の一人を道連れにすっかりハマっています。初めて彼女の存在を知ったのは、スカラ座日本公演「オテロ」を観てからでした。その時の感想は、
ここに書きましたが、予想もしなかった素晴らしい歌手に巡り合った一瞬でした。
そのオテロを観にいく前の話もついでに書きますと、予習のためにDVDを購入した時のことです。スカラ座とムーティ、そしてドミンゴとヌッチ、最高の顔合わせです。収録は2年前だそうで、現在の工事中店仕舞になる前の映像です。感想は素晴らしいの一言です。ストーリーに無理のあることは承知の上で、そこはさっと流し、むしろ主役3人の心の葛藤を巧みに表現した演出と、出演者の最高の演技に大変感動しました。この収録の数日後、体力的に衰えのあるドミンゴが出演を放棄し、チケットのキャンセルが続出したと言う、いわくつきの公演だそうです。NHKホール公演では、オテロとデスデモア役を除いて、ほとんど同じキャストで観る事になります。それもスカラ座初めての字幕つきで・・。セットもそのまま持ってくるようです。
さて、今回添付した画像はロストがまだ若い頃の「ドン・ジョバンニ」と、1998年に出演した「クリスマスコンサート(ムーティ,スカラ座)」の手持ち映像タイトルです。いずれも彼女の声が素晴らしいリリコであり、オペラと宗教曲のどちらもこなしてしまう、貴重な声の持ち主であることが良く分かります。今年末のソフィア歌劇場「リゴレット」と「オテロ」のチケットが取れたと、先の友人から連絡が入りました。今からワクワクの毎日になりそうです。