クリスティーネ・シェーファーは、この「ルル」で初めて見たのを思い出します。
若くて小柄なオペラ歌手でも、ここまで堂々と役柄をこなせるんだな、と驚きました。しかもこの役がピッタリなのです。さらに東京のCD屋さんで彼女の演奏を探したら、いくつか見つかりました。その後、1998年ベルリンフィルのジルベスタ・コンサート生中継に出演したのと、その翌年も登場したのを覚えています。最近ではブーレーズ指揮のシカゴ響コンサート(2000/04 atケルン)放映で見かけましたが、身重の姿が印象的でした。
2002年の来日コンサートの映像も手持ちにありましたが、この土曜日にBS-Hiで再放送されました。昨年の来日ではシューベルトの「冬の旅」が評判を呼んだようです。私は生で鑑賞したことがありませんが、先月のウィーンフィル定期公演を、たまたま長男が卒業記念旅行と称して出かけた折に聴いたそうです。うらやましい限りです。
彼女のオペラ映像としては、他に「リゴレット」を持っていますが、ついつい惹かれて見てしまいます。何が魅力かって、良く分かりませんが、声の大きさとか質と言うよりは「表現力」ではないかと思います。レパートリーは、現代曲に近い方を得意としているようにも見えますが、来月のNHK BSでいよいよシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」が放映されます。これは本当に心待ちにしているところです。