
軽井沢にできた大賀ホールの完成式典と、それまでの工事の様子やエピソードが放映されたので、興味深く見ました。
設計に関して大賀さんから出された要求は、「対向する平行面のないこと」だったようでして、鹿島建設の技術者は五角形を選びました。大賀さんも五角形を想定していたように見え、結果は大変満足の行く音響が得られたようです。
五角形と言えば、長岡鉄男さんのリスニングルーム「方舟」が、それを先取りしており、もしかして大賀さんも長岡ファンだったのかと憶測してしまいました。
満席状態での音響テストには、800名の定員に対して1400名の町民が応募し、有用なデータが得られる様子も放映されていました。ディケイの波形が直線的であることがキーポイントだったらしく、空席でも満席でもきれいな直線データが出力されていました。
試奏した東フィルメンバーは、「音にトゲがない」、「拍手が快く耳に入ってくる」などの感想を持ったと答えていました。チャンスがあったら、ぜひ一度は軽井沢に出向いてみたいものですね。