カウフマンまたもや来日できずの中、ヨハン・ボータが素晴らしい歌を聴かせてくれました。9/29(木)16:00のNHKホールに家内と行ってきましたが、平日にも拘わらずほぼ満席の状況でした。お目当てにはもちろんマイヤーもいました。前回、念願のトリスタンとイゾルデで感動したことが思い出されます。
配役などは以下の通りでした。ナガノ、マイヤー、フォークトの組み合わせにて、バーデンバーデンでの同タイトルがNHKで放映されたこともあり、一応の予習もしておきました。今年の夏はまた、フォークトがタイトルロールのバイロイト音楽祭中継がありました。
指揮:ケント・ナガノ
演出:リチャード・ジョーンズ
ハインリッヒ王:クリスティン・ジークムントソン
ローエングリン:ヨハン・ボータ
エルザ・フォン・ブラバント:エミリー・マギー
テルラムント伯爵:エフゲニー・ニキーチン
オルトルート:ワルトラウト・マイヤー
王の伝令:マーティン・ガントナー
第1幕の衣装は全くの普段着同然でして、終始、舞台後方では何やら石を積み上げる作業が続きます。
公女エルザも罪を着せられて働かされる運命でしょうか、、ローエングリンが白鳥を抱きかかえて現れるとき、寸前のところで火あぶりにされる演出でしたが、これにはビックリ!
ガソリンを撒いてライターで火をつけるシーンは第3幕でもありました。
それにしても演出が分かりにくい。バイロイトのネズミの群れもそうでしたが、、、、、しかし演奏と歌唱は素晴らしかったです。NHKホールがこんなに鳴るのか?と思ったくらいです。ボータの歌は否の付けどころがありません。声が凄いのは知っていましたが、安定した歌唱力がまた素晴らしい。マイヤーも貫禄あります!
残念だったのは入れ物(ホール)とPAです。いつもながらなので半分諦めておりますが、日本にはオペラを楽しめるホールがありません。ヨーロッパの環境を知る人なら、ひとつくらい何とかすると思うのですが、なかなか実現しそうもありませんね。