
今回は純然たるオーディオの話です。
実は自作のイコライザアンプを
20台くらい製作しており、熱心な愛好家に提供してきました( GK01E )。
その際にいただく
メッセージは大変熱のこもった内容で、考えさせられることばかりでした。
(1)なぜ熱心なオーディオファンがアナログLPにこだわるのか?
ひとつは、録音当時の最高の音を、デジタルコピーではなく、本来制作者が描いたままの装置で再現させたいと考える。もう一つは、アナログ時代に製作された名機(アンプなど)とLPの組み合わせが、CDを超える音と音楽を再現できると確信している、などでしょうか、、
(2)自分が求める音を得るための選択肢がある
CDの時代になって、S/N比・ワウ/フラッタ・F特性など全てが格段に進歩しました。しかし、それと共にオーディオファンの数が激減し、誰でも一定の品質を得ることが容易になりました。音楽好きの人にとって、「良い音」の中身は千差万別ではないかと思います。それらを批評したり、自分の意見を押し付けたりすることは、何の意味もない(するべきではない?)事と思います。
(3)オーディオはお金がかかる?
そんな事はありません。100Wのアンプを使っても、通常のボリュームでは 1-2Wの出力しか使っていません。ただし、小さな口径のスピーカーやBOXで低音を出そうとすると、振動系の重量やストロークの大きな駆動が必要になるので、その10倍くらいの出力が必要になるかもしれません。エネルギー効率の優れたシステムで、満足できる音が得られるならば、何10- 100万円も出すのは勿体無いと思います。
(4)部屋で音は決まる?
確かにそうかもしれません。ただ広いだけで、良い部屋とは限らないでしょう。オーディオルームに求められるのは、広さではなくて「高さ」とも言われています。しかし、一般の住居として、天井の高さを3-4mも取るのは困難ですね。※吹抜けの部屋なら良いかも・・・

(5)私の場合
そんなこんなで私が行き着いた先は、木の香りがするシステムと、サラウンド環境でした。アンプは片チャンネル 8Wです(自作デジタルアンプ 2WAY)。スピーカーもフルレンジの16cmφ。部屋はできるだけデッドにして、リアスピーカを活用する。※音が良いと錯覚する場合の多くは、残響に起因するものと考えたりしています。
今では映像なしの音楽は物足りなく感じられます(歳と共に耳も悪くなったせい?)。目をつむって聴く音楽なら、LPの方が心地良い、、、。※こんな話をやり取りをしていただける友人が減少してきたのも、ちょっと寂しい感じですね!