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バイエルン公演に行ってきました。その予習も兼ねて、このメトを観たのですが、とても楽しく素晴らしい映像だと思いました。

舞台はとても豪華なもので、さすが「メト!」と言いたくもなります。どの配役も素晴らしく、渋みのあるザックスと言い、堂々とした騎士の歌声には大いに熱中して見ていました。

この楽劇ではベックメッサーの役柄がとても重要だと思うのですが、このメトに登場しているトーマス・アレンは、実に役になりきっていて、メッサーそのものと思えるのではないでしょうか。これまで私は彼の出演作品を意識して見てはいなかったのですが、ドン・ジョバンニなどの当り役もあるようです。先のバイエルン公演ではリュートの代わりにラジカセを使うなどしていたりするのですが、このメトではアレン自身が本物のリュートを弾いているように見えました。特に第2幕は何度見ても飽きの来ない名演が、ザックスと共に表現されているように思います。
我が家のライブラリにはもうひとつ、バイロイトの映像がありますが、なにせ長編の楽劇ですから、もう一度新たな気持ちでこちらも鑑賞したいと思います。