
2001年よりザルツブルグのモーツァルテウムで研鑽を積まれ、帰国したピアニスト、岡本暁子さんのソロリサイタルを聴いてきました。
4歳からピアノを始め、桐朋学園在学時の音楽コンクール第3位入賞など、輝かしい経歴を持つ、神奈川県人の誇りとも言うべきアーティストです。
曲目の前半は、モーツァルト: アダージョ ロ短調 KV 540、シューベルト: ソナタ イ短調 作品143、シューベルト(リスト編曲): セレナーデ、魔王、

後半は同じくシューベルト(リスト編曲)のわが宿、菩提樹、ガーシュイン: ラプソディー・イン・ブルーなど、、アンコールはドビュッシー:前奏曲集第1巻より「パックの踊り」、ヒナステラ:ソナタ 第一番でした。

第一印象はとにかく力がある、意気込みがある、音の繊細なところが本当に綺麗、、でしょうか。フルコンより遥かに小さなグランドピアノ、決して良いとは言えない音響環境にも拘わらず、意図する楽曲の違いを鮮やかに描き出してくれました。

シューベルトのシリアスなソナタの後は、取って代わって親しみやすい名曲ばかり、、、セレナーデはプライを連想させられ、魔王はディスカウが頭に浮かんできました。演奏していたご本人はどうだったのでしょうか?
モーツァルテウムご出身と聞いていたので、古典作品が得意なのかなと思っていましたが、どうしてどうして、アメリカやアルゼンチンなど幅広い楽曲にも造詣が深いことが良く分かりました。次回はフルオケをバックにした演奏会が実現するように、陰ながら応援しております。