
本日は抜群の快晴で、くっきりした富士山に後ろ髪引かれながら池袋に向かいました。ジャルスキーはNHK放映の
期待される男性歌手にも取り上げられ、全く無理のない美しいカウンターテナーに驚いたものでした。クリスティーナ・プルハル率いるラルペッジャータと、さらにフジコ・ヘミングとも共演する豪華なプログラムでした。

芸術劇場の音響はフルオケなどでは音がコモリがちと思っていたのですが、今回はたまたま1F後列だったせいか、ツルツルの硬い壁面に反射する音が、まるで教会で聴いているような残響を味わせてくれました。bonnjourさんに教えてもらったコルネットと言う楽器やテオルボなどの古楽器、いくつかの打楽器、オルガンなどの響きも素晴らしかったです。

もう一人の歌手、ルチッラ・ガレアッツィ(彼女の作品も数多く取上げられていた)の声と歌唱力も素晴らしかったです。観客を惹きこんでの楽しい即興演奏も印象に残りました。※ジャルスキーの地声のシーンはありませんでしたが、、、

フジコ・ヘミングとの共演はシューマン「詩人の恋」、ジャルスキーが歌うと、オリジナルもカウンターテナー向けの作曲だったのかと思うくらい。全曲ではなく抜粋ではありましたが、バロック以外も大いに取上げてほしいですね。※シェーファーの「冬の旅」みたいに・・・
アンコールの曲はジャルスキーがフランスから持参した楽譜で演奏しますとのこと、ヘミングさんから紹介がありました(もちろん日本語で)。

ヘミングさんのソロはパンフとは異なり、プログラムのラストで演奏されました。お得意のラ・カンパルネラを始めとした有名な曲ばかりを、独特の力のある演奏で堪能できました。もう演奏会はやらなくなるような話を耳にしましたが、まだまだ元気に活動してほしいものです。