
プティ演出のコッペリアを、6/27のマチネで観てきました。出演は寺島ひろみ、山本隆之、ゲンナーディ・イリインなど、いずれも素晴らしい演技で魅了されました。コッペリウス役はルイジ・ボニーノの出る日が多いのですが、出演しない割には、多数のファンが会場を埋めていたと思います。
※だいぶ前の話になりますが、フェリの「こうもり」を観たとき、ボニーノが代役に代わってしまい、残念だったことを思い出しました。

このシリーズでは、
【スワニルダ】
タマラ・ロホ(28(ソワレ)・29日))
本島美和(26・27(ソワレ)・30日)
寺島ひろみ(27日(マチネ))
小野絢子(28日(マチネ))
【フランツ】
ホセ・カレーニョ(26・28(ソワレ)・29日))
山本隆之(27日(マチネ))
江本拓(27(ソワレ)・30日)
八幡顕光(28日(マチネ))
【コッペリウス】
ルイジ・ボニーノ(26・27(ソワレ)28(ソワレ)・29・30日)
ゲンナーディ・イリイン(27(マチネ)・28(マチネ)日)
と言った顔ぶれが登場する事になっていまして、目玉はやはりタマラ・ロホなのでしょう。我が家のライブラリにもいくつか所蔵していますが、この演目は珍しいような気がします。

寺島ひろみさん、本当に綺麗な方でした。キビキビした演技には鋭さも持ち合わせ、汗で光る背中からは、この役に向かう意気込みが感じられました。

評判の山本隆之さん、力がありますね。堂々としたその姿は、大物になりそうな(なっている?)風貌を持っていると感じました。
※寺島さんの演技では、ラカッラのしぐさがダブって見えました。同じプティの作品だからでしょうか、あるいは私の好みのせいでしょうか、またラカッラに逢いたくなりました。

ゲンナーディ・イリインさん、ボニーノに負けないような、素晴らしい存在感に溢れていました。長身ですらりと伸びたその足に縛り付けた、人形とのダンスシーンには、思わずうっとりとしてしまいました。

今回は久々の生オケに接した事もあり、会場の雰囲気と音響にも感動してきました。コッペリアに含まれる数々の名曲を、このような熱演と共に聴けるなんて、これは本当の贅沢なんだなと言う実感を持てた一日でした。