
BS-hiで、4夜連続の番組を楽しみました。ビリャゾンとフローレスは我がライブラリにもいくつか揃っていましたが、後半二人の存在にはとても心強いものを感じました。
まず第3夜のヨナス・カウフマン、名前は時々耳にしていましたが、こんなに切れがあり、良く伸びる声の持ち主とは知りませんでした。彼のドキュメンタリとチューリヒ歌劇場におけるカルメン[収録: 2008年6月/7月]が放映されました。下にある写真はメトロポリタンでの椿姫ですが、本人曰く観客は当然のごとくゲオルギュを聴きにくる、そこで総立ちの人たちが自分を賛辞してくれている光景を目の当たりにして、膝が震えている自分が分かった、、、と評判の公演だったそうです。

カルメンではヴェッセリーナ・カサロヴァが共演、また指揮者のフランツ・ウェルザー・メストのいずれもが、彼には全てのものが備わっている、と言わしめるだけのものを感じました。語学能力とレパートリに長け、若しかしたらビリャゾンよりもドミンゴの後継者に相応しい歌手になりそうな気がしました。ワーグナーを歌い始めた点も、大いに期待したいです。
さてもう一人は、カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーです。2008年9月18日 アンブロネ修道院(フランス)での演奏会でしたが、例えばのコヴァルスキーよりも遥かに無理の無い、とても美しい歌声でした。レパートリはバロックだけなのか、オペラはどのようなジャンルを歌っているのか、とても気になる存在だと思います。

さて、右の写真で吹いている、角笛らしい楽器は何でしょうか。こんな細い形状なのに、音色がトランペットにそっくりなのです。こちらも大変気になる存在でした。