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ジョシュア・ベルのベートーベン

友人と3人でサントリー・ホールに出かけました。オルフェウス室内楽団との共演です。曲目は、シベリウスの組曲「ペレアスとメリザンド」、プロコフィエフの「古典交響曲」、それとベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」ですが、この「ヴァイオリン協奏曲」のカデンツァはジョシュア・ベルの自作。ヨアヒム、アウアー、クライスラー等のカデンツァが有名ですが、ダイナミックで繊細なこのカデンツァは今後スタンダードなものになるかもしれません、との振れ込みもあり楽しみにしていました。




 ジョシュア・ベルと言えば、映画「レッド・バイオリン」のバックを流れる美しい音色が印象に残りますが、クラシックそのものの演奏会を聞くのは初めてになります。座席は舞台側のP席であることから、はたして音がちゃんと聞こえるかどうかも心配ではありました。

 今回の新作カデンツァの印象は、斬新で流れるようなダイナミックさ、とでも表現できるでしょうか。それでいて、ベートーベンの主題から逸脱する事が全くなく、良く考えられた構成を取ってるように感じました。カデンツァに続くベートーベン本来のメロディーが、極めて美しいものに聞こえてきました。カデンツァが美しくないと言っているのではなくて、作曲家に最大限の敬意を払ったものと感じられるようで、改めてベートーベンの偉大さを痛感した次第です。

 ジョシュア・ベルが第一楽章の演奏を終えた後に、我々の座っているP席も含めてグルッと客席を見渡した光景が印象的でした。「どう、良かった?」とでも言いたげに・・・。それと、指揮者のいない楽団と一体となった演奏振りも好感が持てました。私の友人いわく、「彼が一瞬弾いた,ささやくようなヴァイオリンの音色が心に残った.初めて聞く音だった」、ここが彼の特徴になるかもしれませんね。最近のセルゲイ・ハチャトリアンとは全く異なる演奏のような気がしました。趣向が違っても、「美しいものはやっぱり美しいんだ」と言う私の信念とあい通じるものがありました。

 今回のP席で、演奏者の背中で聴くバイオリンは、妙に親近感が湧いてくる、不思議な体験をしました。音も充分に響いていましたし、オケを気遣いながら体を大きく揺さぶる演奏は、とても自信に溢れているように見えました。ベートーベンの作品の美しさを最大限に表現した、名演のひとつだったと思います。

※アンコールが全部で4曲ありましたが、ジョシュア・ベルが弾いたのは、クライスラーの「愛の悲しみ」と「レッド・バイオリンから」の2 曲でした。クライスラーにも敬意を表そうとしたのかもしれません。オルフェウスとの共演は、あのシャハムと録音した素晴らしい演奏を思い起こさせるものでした。
by ja8cte | 2005-07-07 16:12 | Comments(0)