いつも一緒の友人とオペラシティに出かけました。私はこのホールは初めてでしたが、意外とこじんまりした大きさだなと思いました。
左右非対称の大屋根が目立つのと、全てが木の香りのする美しい内装だなと思います。サントリーホール同様にステージの真上が最も天井が高く、客席最後尾が低くなっているのも、新しい設計の思想があるものと感じます。
さて、森 麻季さんの演奏会は二度目になりますが、ヘンデルとバッハの小品を2曲歌った後に、モーツァルトのモテットK165(158a)がメインディッシュと言うプログラム、その他オケの演奏でモーツァルトのハフナー、ジュピターが演奏されました。
鮮やかな空色で、それもカラフルな花の絵が散りばめられた衣装を纏い、森さんはいつもの美しい姿で登場しました。髪の毛が以前よりも長くなったように思いました。歌い出すとすっかり彼女の声に聴きほれてしまいます。このホールはとてもマッチしているように思います。演奏が終わるたびに深々とお辞儀をして、とても嬉しそうな笑顔を披露してくれました。ここのところ宗教曲を中心にしたプログラムに接してきましたが、この11-12月はいよいよリゴレットのジルダを観に行く予定です。歌声はもちろん、どのような演技を見れるか本当に楽しみです。
指揮をしてくれた井上道義さん、そしてOEKのメンバーはまた、素晴らしい交響曲を演奏してくれました。特にラストのジュピターは快心の出来栄えで、井上さんが思わずガッツポーズを挙げました。岩城宏之さんが急病のために代役として登場した井上さん、彼のパーフォマンスにはいつも感心させられます。とても楽しい演奏会でした。