マイヤーのドキュメンタリと演奏を納めたDVDを購入しました。Amazonなどでは絶版になっているようなのですが、26%OFFで入手できました。制作は2004年、演奏は2001年ケルンのものです。彼女の生い立ち、歌手としてのデビュー、演奏に対しての取り組み方や考え方などが、とても良くまとまった作品で、私の宝になりそうです。
ドキュメンタリのスタートと終了は、このトリスタンとイゾルデのエンディング映像で構成されています。ミュラー演出の公演は手持ちのバイロイト以降も、1999年くらいまで演奏されたようでした。
仏文学などを勉強する傍ら、いつも口からは音楽が飛び出してくるような、ごく普通の少女だったようです。
たまたま受けたバイロイトの試験に合格して、1983年に「パルシファル」のクンドリ役に出演し、大評判になりました。イタリアものも含めてアッと言う間にレパートリーが30にも達したそうです。
しかし彼女が最も得意とするドイツオペラ、それもワーグナーは格別のようです。音符の合間に含まれる休符が意図する「意味」などをじっくりと考え、自らの演技を高めて行きます。ワーグナーの音楽には、感情移入だけでは済まされない奥の深さを感じ続けているそうです。
さて、もうひとつ収録されているマーラー「大地の歌」は素晴らしい出来栄えでした。今回の映像はTV放送とは比べ物にならないくらいの画質で、Blu-rayなど全く不要ではないかと思わせるほどです。
特にDTS音声(5.1ch)に切替えた時の音の良さは、これだけでも購入した価値があるほどでした。マイヤーファンならずとも、この演奏はぜひ聴いてほしくなります。
ケルンコンサートホールの音響も抜群と思いますし、Netでの評判は「最高」と言われている記事も見かけました。
さて、紹介しきれないほどのエピソードや練習風景などが収録されているので、いくつかのクリップを並べてみました。5-6年前の彼女の素顔と、音楽に対する意気込み、そして「今が大事」と言う言葉から、ますます今後の活動に注力して行きたいと思いました。