J.S.バッハ:イタリア風協奏曲 ヘ長調 BWV971
細川俊夫:エチュード I〜VI(2011〜2013)
ドビュッシー:12の練習曲
細川俊夫さんご本人のトークがあり、エチュードIII~VIは今年の作曲、日本初演の貴重な演奏会でした。ルツェルン音楽祭でも評判になったようでした。
児玉桃さんは凄い! プロ中のプロの演奏を披露してくれました。いつもの座席より後方だったのが幸いしたかもしれませんが、ピアノの音がより大きく聞こえて、ホールトーンに包まれました。
ピアノはSteinwayでしたが、グールドが使っていたピアノのような重厚な響き、、バッハのイタリア協奏曲でスタート。ラストのドビュッシー、アンコールの亜麻色の髪の乙女まで、実に2時間20分に渡る熱演でした。
客席は1F以外がパラパラで、このような記念すべき演奏会にはもったいなく感じたところです。細川さんの作品は、ピアノが打楽器にも聞こえるほどダイナミックで緊張感に溢れる印象を持ちました。低音部のずっしりした、うねるような音が今でも耳から離れません。それでいてメロディアックでもあり、現代の作品とは思えない、人を飽きさせない魅力に溢れていました。
予想もしなかった数々の体験が味わえたような演奏会、児玉桃さんに拍手です。また細川さんのオペラ「班女」も確か大野和士さんの指揮による録画があるので、真面目(^^に観る気になりました。
ステージ上部には、あの巨大マイクがセットしてありました。※サンティ指揮の録音で有名なマイクです。いずれCD化されるのかもしれませんね。