指揮:小泉 和裕
W.A.モーツァルト;交響曲第40番ト短調K.550
L.H.ベルリオーズ;幻想交響曲
コンツェルトのないプログラムは久しぶり、、小泉さんの滑らかな指揮ぶりにうっとりとした演奏会でした。
どちらの曲も、全楽章が鼻歌ででてくるほどの有名な作品。大いに楽しんできました。
交響曲40番は、フランス革命前後の時代にまつわる作品とか、、。モーツァルトが亡くなった2年後に、マリー・アントワネットの処刑が執行されたそうです。ベルリオーズはその後に生まれて、この画期的な交響曲を書き上げました。
オーディオ仲間と集まっては、名盤を聴き比べた時が思い出されますが、やはり生で楽しむのが一番の幻想交響曲。どんなに落ち込んでいる時でも、気持ちが高揚し、スカッとしますね。小泉さんは全て暗譜で演奏されました。
打楽器は大活躍、ティンパニー奏者が若い方で、乾燥した明瞭な響きを楽しませてくれました。ブラスも迷いのないストレートな音をふんだんに出していました。鐘の音は少し奥の方から聞こえましたが、良い感じで鳴り響きました。最終楽章ラストの弦楽器群に注目していましたが、きちんと弓をひっくり返してたたいていましたね。今の時代では珍しいことかもしれません。
良い音楽と音に溢れた、素晴らしいコンサートだったと思います。