ロストロポーヴィチコンクールで優勝した、25歳の宮田大さんが出演する楽しみなコンサートです。曲目は、
エルガーチェロ協奏曲 ホ短調 作品85
エルガー交響曲 第1番 変イ長調 作品55
指揮:尾高 忠明、コンサートマスター:松野 弘明
宮田さんは先日のNHKクラシック番組にも登場しましたが、その時はハイドンを演奏していました。今年の1月に開かれた、小澤征爾指揮の水戸室内管弦楽団コンサートです。小澤さんが演奏活動休止する1-2ヶ月前の公演で、上記コンマスの松野弘明さんも出演していましたね。
小澤さんのオーラの元で団員としても演奏したいと、もう一曲のハフナーではチェロ末席に座って演奏しました。何と素晴らしい心がけなのでしょうか。本日の曲目は尾高さんが得意とするイギリスの作品です。エルガーと言えばあのジャクリーヌ・デュ・プレの演奏が頭から離れないのですが、物悲しくまた力強い大好きな曲です。帰宅したら、改めて感想を書かせて頂きます。
感想:
宮田さんのチェロは素晴らしかったです。エルガー出だしの音を聴いただけで、グッと込み上げるものを感じました。斎藤秀雄さんが使用していた楽器の音も、TV放映とは違う、ふくよかで低音の響きがどこまでも伸びるものでした。その弓さばきは見事で、美しく力強い演奏でした。
尾高さんの指揮は暖かく、終始宮田さんを見守るような姿にも好感を持ちました。※家内がすっかり尾高さんのファンになったと申しております。来月はPROMSでの出番が待っているようです。
パンフには間に合わなかったようですが、新国立劇場のオペラ部門監督が尾高さんから飯守泰次郎さんに代わるようです。それぞれのオケを育てていく指揮者たちの努力に、今後共期待したいと思います。