森麻季さんは、まるで和製アンドレア・ロストです。「コロッ」と行ってしまいました。
そして飯守さんの「神々の黄昏」にも出た青戸さん、頑張っていました。手持ちでは数少ないロストの映像ですが、1998年スカラ座のX'masコンサートで映っている映像と、声も衣装も含めて重なって見えました。声はロストがさらに魅力的かなと思います。
森麻季さんを検索したら、同姓同名のTVアナがいるんですね。それはともかく、CDはエイヴェックスの1枚だけしかなさそうで、活躍はこれからのようですが、すでにドミンゴと共演したり、新国立にも登場していたみたいです。ミョンフン/東フィルのコンサートが見つかりましたが、人気指揮者なのでチケット入手は難しいかなと思っています。放映されたモツレクを見て、さらに感動したのはアヴェ・ヴェルム・コルプスの方かな? もともと大変美しい曲ですが、とても丁寧に歌い上げていましたね。
「題名のない音楽会」を観ました。顔で云々ではなく、声の質、声量、歌唱技術どれをとっても、国内のソプラノでは随一の歌手ではないかと思いました。特に感心したのはオペラアリアだけではなく、宗教曲のジャンルでも、その力を発揮できる歌手と思うからです。これは凄いことだと思います。
コロラトゥーラで最高と称されるグルベローバでさえ、ヘンデルを歌わせるとまるで駄目で、バトルなどの歌手に耳が動いてしまいます。しかし、森さんは聴かせるものを持っていますね。これは楽しみな歌手が日本に生まれたと言う、私にとっては大発見の一日になりました。
(参考)
- N響神戸特別演奏会~阪神淡路大震災10年 -
「交響曲 第29番 イ長調 K.201」 モーツァルト作曲
「レクイエム 二短調 K.626」 モーツァルト作曲
(ソプラノ)森 麻季
(アルト)福原寿美枝
(テノール)望月 哲也
(バス)青戸 知
「アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618」 モーツァルト作曲
(合唱)神戸市混声合唱団
(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)ウラディーミル・アシュケナージ
~神戸市・神戸文化ホールで録画~