久しぶりにオーディオの話題です。
秋の夜長にLPをじっくり聴きたいと思っても、私のAVアンプにはPhono端子がありません。それで性能的にも満足の行くイコライザAMPを製作することにしました。
以前は自作AMPには必ずこの回路を内蔵させていて、また友人に頼まれて
イコライザ単体を製作したりもしたのですが、今回は回路的にも気になっていたCR型にチャレンジしたいと思いました。
しかし、何種類か試作を重ねた結果的から、このNF型に落着きました。ケース加工含めて全て手作り、パーツを選びながら半田付けして行きました。
これが第一弾のALL-FETによるSRPPタイプのCR型でして、バラックのケースに組み立てている様子です。真空管と比較して動作点が定まらず、電圧変動に対しても不安定なものとなりました。
写真左側は第二弾のOPアンプを使用したCR型、ゲインは充分に取れるようになりましたが、f特性が全く駄目、汎用のOPアンプは使い物になりませんでした。
右側はFET素子を何段も重ねてゲインを稼ぐことを狙いましたが、どこかで信号が飽和状態になりました。またカップリングコンデンサが増えた事による音質劣化が無視できなくなりました。真空管回路では数百Vの電源電圧を利用できるのに対して、半導体回路は信号が早めに飽和し易いようです。※CRイコライザ回路によるロスもあるため。
最終的に完成させたNF型は、ぜひ興味ある方にも使ってみていただきたく、ブログメニューリンクの
「合研LAB」にてその案内を載せましたので、ご参照いただければと思います。